[書籍] 現代育種学の基礎


本サイトのWikiを編纂・加筆修正した本になります。「インターネットとは別に紙の書籍でもまとめて欲しい」との要望を頂きいわゆる同人誌として作成しました。

全72Pとなります。

こちらをクリックしてサンプルを閲覧する事が出来ます。

追記2019/06/10

著者本人と致しましては真剣に書いたつもりですが、不備が多いとご指摘を頂いております。よって現在は新規での業販は停止させて頂いております。

  • いわゆる素人の書いた同人誌であり、あくまでも本サイトのファンブック的なものである
    • タイトルが紛らわしく、またサブタイトルなどで「素人が書いている」「ファンブックである」と明記すべきでした
  • 誤字脱字や内容の不備などがある
  • 正誤表は現在作成を開始したばかりで、まだお見せできるものはない

というのが現状となります。今後は「そういった物でもいいから欲しい」という方に限り、通販のみ対応させて頂く形となります。

追記2019/06/23

正誤表のPDFはこちらからダウンロード出来ます。

価格

2,000円となります.

返品に関して

この度書籍の内容に不備が多いとご指摘を頂きました。大変申し訳ありませんでした。

ご希望の方には返品・返金対応致しますので、 info@breeder.io までご連絡下さい。

お手数お掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

販売に関して

店頭販売

現在以下のショップ様にて本を置かせて頂いています(都道府県行政順)。

一旦ショップ様のご案内は取り下げさせて頂きます。

通信販売

1部から発送を承ります。info@breeder.ioまでご連絡下さい。振込手数料が掛かってしまうので、一部送料は当方が負担致します。

  • スマートレター(追跡番号無し、郵便受けに投函), 送料無料, 2,000円.
  • レターパックライト(追跡番号有り、郵便受けに投函), 送料180円, 2180円.
  • レターパックプラス(追跡番号有り、対面でお届け), 送料320円, 2330円.

重要 メールについて

現在info@breeder.ioから返信が届かないという方が何名かおられます。

お手数ですが、Twitterをされている方は https://twitter.com/_geckoholic までDMを送って頂けないでしょうか。またTwitterをされていない方は、iori.nishizawa@gmail.comまでメールを頂けたら再度返信致します。

またメールの返信状況については https://twitter.com/_geckoholic で都度「全てのメールに返信が完了しました」など発信していますので、お手数ですがご確認下さい。

業販に関して

ショップ様への委託販売も承りますので、お気軽に`info@breeder.io`までご連絡下さい。

現在新規の業販は停止しております。また既に業販にてご購入して頂いたショップ様におかれましては、在庫分の返品返金はいつでも承ります。またご購入者様からの返品依頼がありましたら、返品して頂いたご本を郵送して頂ければ送料と合わせて返金させて頂きます。

正誤表については時間が掛かると思いますがご希望のショップ様には完成し次第、郵送させて頂きます。

本書についてのご説明と、質問への返答、正誤表

タイトルについて

本書のタイトルは「現代育種学の基礎」とさせて頂きましたが、まだこのタイトルを付けるのは早かったと感じました。20~30年掛けて特に爬虫類を中心とした育種についての、1つの体系を築き上げたいという想いがあったのですが気持ちが先走ってしまったと感じています。

特に自分自身が「基礎こそが重要で且つ最も難しい」と普段から言っていたのに、誤字脱字や内容の不備などがあり申し訳ありませんでした。

書籍という形なのかは別として、今後記事を何か一つの形にまとめる際にはもう少しタイトルについて熟慮したいと想います。

巻末付録について

巻末付録Ⅰ,Ⅱは「一定の一貫したルールで、全ての個体に表記を当てはめる事が出来る」というのが目的となります。

また巻末付録のタイトルや注意点にもありますように、これはあくまでも「表記規則の一例」でありこれをショップ様、ブリーダー様などに強制するような意図はございません。

巻末付録の趣旨について

巻末付録Ⅰ,Ⅱは本書1~7章とは繋がりのない別の文書となります。1~7章では「繁殖をするため」の内容でしたが、巻末付録はあくまでも「表記規則の一例」です。

注意事項でも触れていますが、この表記規則の例は「自分で繁殖した個体にどのような表記をするか」に関してであり、海外国内問わずショップ様が購入時に記載されていた表記を変更する事を推奨等するものではありません。

巻末付録で触れていない事について

「○○は価格を下落させる一因になるのではないか」のようなご質問を頂きましたが、あくまでも「一定の一貫したルールで、全ての個体に表記を当てはめる事が出来る」というのが目的ですので、巻末付録ではそういった部分に触れてはいません。むしろa.k.aで売上について触れてしまっている事が不適切だったと今は感じています。

「(商標登録されていないので)2次コピー3次コピーで商品名を使うのは合法ではないか」というご質問を頂きました。 一応質問して頂いた後に商標権について調べましたが、法律の素人が勝手に判断する事は出来ないので「合法か違法か」については意見を差し控えさせて頂きます(様々なケースがあると思われます)。

しかし「使わない」というのは明確に問題が無いはずですので、「あくまでこの(強制力の無い)表記規則例では使わない事にしている」とさせて頂きます。

また「使う」事を批判している訳でもありません。

正誤表

PDFはこちらからダウンロード出来ます。

P.4

ですがクレステッドゲッコーの学名のCorrelophus cilliatus GUICHENOT, 1866からは一時期Rhacodactylus属とされていた事は分かりません。

  • 誤: Correlophus cilliatus GUICHENOT, 1866
  • 正: Correlophus ciliatus GUICHENOT, 1866

P.5

macilarius には更に以下の亜種があります(E. は Eubulepharis , m. は macilarius の略 ).

  • 誤: macilarius
  • 正: macularius
  • 誤: Eubulepharis
  • 正: Eublepharis

P.6

  • 誤: 1.2.1.1目 亜種同士の交配と子の生殖能力
  • 正: 1.2.1.2目 亜種同士の交配と子の生殖能力

P.13

近交程度の説明として「ある個体の両親が互いにどのくらい近縁かを示すもの」と記載していましたが、近交係数と血縁係数を混同しておりました。それぞれの定義は正しくは以下になります。

近交係数

もっとも広く使われるものとしてWright(1922)の近交係数がある。Fという字で表す。これは同じ先祖の個体から由来した共通の遺伝子が存在する程度を示すものであって、子はそれぞれの両親のおのおのの遺伝子の半分ずつを受け取るという事実にもとづいて算出される。

新家畜育種学, 水間 豊, 1996年, P.108

血縁係数

近交係数によって、個体の近交程度はわかるが、共通祖先をもつ2個体間の遺伝子型の相似度はわからない。2個体間の遺伝的似通いを示す係数として、Wright(1922)は血縁係数を考えた。Rという字で表し、

新家畜育種学, 水間 豊, 1996年, P.108~109

P.17

数少ない属間交配の有効例として Experimental Crossing of Two Distinct Species of Leopard Geckos, Eublepharis angramainyu and E. macularius(Jitka Jančúchová-Lásková, Eva Landová, Daniel Frynta 2015) という論文が書かれています。( 注意 : 属間交配を推 奨するものではありません )

  • 誤: 属間交配
  • 正: 種間交配

P.27

4.4.5項 超顕性(優性)の表の最後が空白ですが、情報の抜けではなく不要な行となります。

P.48

  • 誤: モルフ(Morhp)
  • 正: モルフ(Morph)

P.50

  • 誤: 例3. 1WCB: ユーブレファリス・マキュラリウス・モンタヌス (F2)
  • 正: 例3. WCB: ユーブレファリス・マキュラリウス・モンタヌス (F2)

P.61

Blood Emerine(Blood X Emerine) や Clown G(G Projects X Electrics) などがこれにあたります。

本書で幾度か触れていますが、ヒョウモントカゲモドキのラインの定義は明確ではありません。これは育種家が悪意を持ってラインではないものにラインを付けている、「という訳ではなく」慣習に依るところが大きいと言えます。

その様な中でBlood Emerine, Blood, Emerine, Clown G, G Projects, Electricsをここに記載した事で、「これらはちゃんとしたラインなのか」という誤解が生まれたかもしれません。これらが本書に記したLineの定義に必ずしも沿っているのかは、販売している育種家の方の管理方法と血統図等の有無に依ります。

裏表紙

  • 誤: Dragoness
  • 正: Dragones

実物の写真


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目次

  • 1章. 動物の分類
    • 1.1節 学名
    • 1.2節 属とは
    • 1.3節 種と亜種
  • 2章. ロカリティと交雑
    • 2.1節 生殖隔離機構
    • 2.2節 ロカリティ、交雑、生殖隔離
  • 3章. 交配における近交化と近交弱勢
    • 3.1節 近交係数
    • 3.2節 近交化
    • 3.3節 近交弱勢
    • 3.4節 日常的に近親交配する種
    • 3.5節 様々な交配方法
    • 3.6節 近交化を避ける交配の実践
  • 4章. 遺伝学
    • 4.1節 遺伝とは
    • 4.2節 メンデルの法則
    • 4.3 遺伝子座
    • 4.4 優性の法則と拡張
    • 4.5 エピスタシス
    • 4.6 連鎖と組み換え
  • 5章. 品種と系統
    • 5.1節 品種、系統、ラインの定義
    • 5.2節 種より下位の分類階級
    • 5.3節 品種(Breed, Race)の定義
    • 5.4節 系統(Strain)の定義
    • 5.5節 ライン(Line)の定義
    • 5.6節 サブライン(Subline)の定義
    • 5.7節 新しいライン構築の是非について
  • 6章. ラインの保持と構築方法
    • 6.1節 ライン交配の一例
    • 6.2節 既存ラインの保持
  • 7章. 俗語を読み解く
    • 7.1節 モルフの定義
    • 7.2節 スーパー体とは (ここまで完了)
  • 巻末付録Ⅰ. ヒョウモントカゲモドキの表記規則例
  • 巻末付録Ⅱ. コンボモルフ名と商品名
  • 参考文献

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