クレステッドゲッコーの生息標高についての考察

クレステッドゲッコーは樹上性なのか半樹上性なのか、今一ハッキリしない様な気がしていました。

書籍では大体が樹上性と書かれていますが、英語Wikipediaには「林冠に棲息している」と書かれています。


またTwitterでフォロワーさんに教えて頂いた動画では、1~4mの間に住んでいると紹介されています。

クレステッドゲッコーを飼育している方は経験があると思いますが、結構クレスは床材を掘って潜って眠ることがあります。
これは恐らく樹上性のヤモリには見られない行動なので、飼育者の方のブログには半樹上性と考えて飼育した方が良い、と書かれている事が多いと思います。

なぜ林冠と書かれていたり、現在は1~4mに棲息していたりするのでしょうか。
以下では個人的な考察を書いていますが、200年程断絶しているためあくまでも確証がない想像です。

半樹上性に至るまでの考察

樹上性である、としている書籍やインターネットの情報では多くが参考文献として1800年代にクレスを発見した当時の記録を参照しているようです。
つまり、1800年代では確かにクレステッドゲッコーは樹上性で林冠に棲息していたと思われます。

その後ニューカレドニアのクレステッドゲッコーの生息地では、焼き畑農場やレアメタルの採掘等が行われています。
環境破壊によって生息地から住処を追われたクレステッドゲッコーが、新天地の林冠では新たな何らかの天敵に追われ、低い標高に移り住んだのではないでしょうか。
そして再発見までの200年の間に、低い標高に適応出来たクレステッドゲッコーが生き残ったと想像できます。

これら低い標高に適応出来たクレステッドゲッコーが1990年代再発見され、それらが今現在流通しているクレステッドゲッコーの祖先とすると辻褄が合います。
発見当時の記録を参照すると樹上性、高い標高、林冠に住むと書かれる事になり、実際の飼育経験や現在の生息地での観測に依ると半樹上性と書かれる事になる。

よって、恐らくは元々樹上性だったものが環境の変化で半樹上性に変化したと考えられます。

繰り返しますが僕自身は生物学者ではないので、これ等は素人の想像に過ぎません。
もしも生物学的にそんな事はありえない、などがありましたらご連絡頂ければと嬉しいです。

一緒に考えてくれたフォロワー様には感謝の念が尽きません.
いつもありがとうございます(垢へのリンク貼って良いか不明なので伏せておきます).