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エピスタシス

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メンデルの法則では説明出来ない法則の一つにエピスタシス(Epistasis)があります。エピスタシスとは遺伝子座の異なる複数の遺伝子が、一つの形質に相互に影響を及ぼす事です。

エピスタシスには分野・文脈によって微妙に異なる 2 つの意味が込められますが、本書では「形質 に影響を及ぼす相互作用のすべて」という意味でこの言葉を使用します。

「一つの形質に相互に作用する」とは、例えば遺伝子座 A が遺伝子座 B の形質に影響を及ぼす様な場合です。遺伝子座Aと遺伝子座Bがどちらもホモ接合した場合に、AにもBにも単一では認められない形質が表れる事があります ( 又はどちらかの形質が抑制される事があります )。

例えばヒョウモントカゲモドキのマックスノーとエクリプスがどちらもホモ接合した場合、「四肢か 斑紋がなくなる」という単一では認められない形質が表れます。この様な現象をエピスタシスと呼 びます。

重要なのは遺伝子座が異なる事です。遺伝子座が同一の中間形質とは異なるので注意して下さい。