ギャラクシー(Galaxy)はヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)のコンボモルフの一つです。
ギャラクシーはアメリカのブリーダーであるロン・トレンパー(RonTremper)氏が作出したモルフになります。
トレンパー氏の発表したギャラクシーのコンボは
- スーパーマックスノー
- アビシニアン(アビシニアンはラプター x エクリプスから生まれたとされる)
となります。
ですがアビシニアン自体がはっきりと単一遺伝が確認されていないモルフであり(現在はトレンパー氏のサイトからアビシニアンの情報が削除された様です)、また(アビシニアンという単一遺伝子が無いとすれば)表現される筈の遺伝子はエクリプスだけのため、スーパーマックスノーエクリプスをギャラクシーと呼称する事が多くなっています。
現在ギャラクシーとして流通している多くの個体は、アビシニアンを含まない
- スーパーマックスノー
- エクリプス
のコンボモルフとなります。
ギャラクシーとエクリプスという名称について
トレンパー氏のアビシニアン由来のギャラクシーと区別する為に、スーパーマックスノーエクリプスはトータルエクリプスと表記するのが望ましいと考えられます。
現在はギャラクシーという名称はモルフ名ではなく、トレンパー氏が付けた商品名と考えた方が良いと思われます。
またトレンパー氏は(真実は現在未解明であるにしろ)、ギャラクシーとトータルエクリプスは別物であると主張しています現在はトレンパー氏のサイトからアビシニアンの情報が削除された様です。
実際には商標登録をされてはいないでしょうが他人(他社)の商品名を使用する事も、更にリリース元の主張と違う定義で使用するのは望ましい行為とは言えません。
トレンパー氏のギャラクシー同士で繁殖された個体以外をギャラクシーと呼称しなければいけない理由は特にありません。
また前述したようにアビシニアン自体が確立されたモルフではないため、トレンパー氏のリリースしたギャラクシー同士の繁殖個体も単にギャラクシーと表記せずギャラクシー ラインやトレンパーギャラクシー ラインのように表記するのが良いと考えられます。
偉大な先達に敬意を払うという意味でも、スーパーマックスノーエクリプスはギャラクシーではなくトータルエクリプスと表記するのが望ましいと言えるでしょう。
ただし残念な事に、トータルエクリプスよりもギャラクシーという名称の方が広まっています。
よってどうしてもギャラクシーという表記を使いたい場合はTotal Eclipse a.k.a. Galaxy(a.k.aはalso known asの略で別名)のように、別名としてギャラクシーを添えておく程度が限界かもしれません。
ギャラクシーの特徴
基本的にギャラクシーはトータルエクリプスと見た目は変わりません。
つまり基本的な見た目はスーパーマックスノーですが、違いは四肢が白く抜けている(斑紋が無い)表現となります。
最初の発表個体について
最初に発表された個体はパラドックスだったらしく、これが混乱の元とされています。
通常のギャラクシー(トータルエクリプス)に加えて両肩に黄色い斑紋が出るパラドックスがあったようですが、当初はこれがパラドックスとは不明だったようです。
出典: ヒョウモントカゲモドキ完全飼育 海老沼 P.171 トータルエクリプス(スーパーマックスノー/エクリプス) /ギャラクシー
ですがその後トレンパー氏がギャラクシーとしてリリースしていった個体には、このパラドックスはありませんでした。
参考図書
ヒョウモントカゲモドキ完全飼育: 飼育・繁殖・さまざまな品種のことがよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)
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